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こんなお悩みはありませんか?

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ランニングやジャンプ、サッカー・バスケットボールなど、膝に強い衝撃や負荷がかかる運動を行った際に、膝に痛みが生じる
膝を深く曲げる動作(例:階段の上り下り)や、片足に体重がかかったときに痛みを感じる
物を取ろうとして深くしゃがんだり、正座をしたりと、膝を曲げたときに痛みが出る
仕事や通学などで長時間立ち続けたり、歩行を続けることにより、膝に負担がかかり、痛みが出る
ジョギングやランニング中に痛みがある
ジャンプやダッシュ、急な方向転換など(特にサッカーやバスケットボールに見られる動き)の後に、膝に痛みが続く

オスグッドについて知っておくべきこと

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オスグッド病とは
オスグッド病とは、膝の前側にある脛骨(すねの骨)の上部で、膝蓋腱が付着している部分に炎症が生じる疾患です。特に、成長期の子どもや若年層のアスリートに多く見られます。これは、骨の成長が活発である一方、膝周囲の筋肉や腱がまだ十分に発達していないことにより、過度な負担がかかると炎症が起こりやすくなるためです。

オスグッド病は、成長期に見られる一時的な症状であり、成長が完了する頃(通常は16〜18歳)には症状が軽減されやすいとされています。早い段階で適切な管理や施術を行うことで、運動への復帰も可能となります。

ただし、再発のリスクもあるため、痛みや炎症が軽減した後でも、膝に再び負担がかかると症状がぶり返すことがあります。そのため、過度な運動は控え、日常的に膝のケアを継続することが大切です。

症状の現れ方は?

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オスグッド病の主な症状と見られやすい状況
膝の前部に痛みや腫れが見られ、特に膝を曲げたときや運動後に痛みが強くなることがあります。
痛みを感じる部位は脛骨の上部で、触れると圧痛があることが多いです。痛みが強い場合には、膝の動きが制限されることもあります。

この症状は、サッカーやバスケットボール、陸上競技(特に走る・跳ぶ動作)、バレーボールなど、膝に大きな負担がかかるスポーツを行っている子どもや若年層に多く見られます。
急な方向転換やジャンプ、着地動作なども膝に強いストレスを与えるため、症状が現れやすくなります。

また、スポーツをしていない場合でも、膝に過度な負担がかかると症状が出ることがあります。たとえば、長時間の立ち仕事や歩行、階段の頻繁な昇り降りなどが原因となることがあります。

その他の原因は?

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オスグッド病の原因と発症リスク
オスグッド病は、成長期(思春期)の子どもや若年層に多く見られます。骨が急激に成長する一方で、筋肉や腱の成長がそれに追いつかず、膝の脛骨(すねの骨)上部に付着する膝蓋腱(膝の前側にある腱)が引っ張られることで炎症が生じます。そのため、スポーツを行っていない場合でも発症することがあります。

また、ご家族にオスグッド病を経験された方がいる場合、遺伝的な要因が関与している可能性も考えられます。骨や腱、筋肉の成長には個人差があり、こうした遺伝的な影響が発症リスクに関係することがあります。

過剰な体重(肥満)や体型も、オスグッド病のリスクを高める要因の一つです。膝への負担が大きくなることで、腱や筋肉へのストレスが強まり、炎症を引き起こす可能性があります。

さらに、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)と裏側の筋肉(ハムストリング)との筋力バランスが乱れていると、膝にかかる負担が大きくなり、発症のリスクが高まることがあります。特に、大腿四頭筋が強すぎると、膝蓋腱に対する引っ張りの力が強くなりやすいです。

不適切な姿勢や歩き方も、膝に余分な負担をかける原因となります。たとえば、膝を過度に内側へ曲げるような歩行や、足のアーチ(偏平足・ハイアーチなど)の問題が膝への影響を与えることがあります。

オスグッドを放置するとどうなる?

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オスグッド病を放置するとどうなるか
オスグッド病は、成長期に見られる一時的な症状であることが多いですが、適切な対応を行わずに放置してしまうと、痛みが慢性化し、日常生活にも支障をきたす恐れがあります。膝の前部に継続的な痛みや不快感が残る可能性があります。

また、痛みや炎症が長期間続いた場合、膝の可動域が制限されることもあります。特に、膝を完全に伸ばす・曲げるといった動作に制限が出ることがあります。

長期間にわたって膝の痛みを抱えていると、スポーツや身体活動に対するモチベーションが下がったり、パフォーマンスが低下したりすることがあります。痛みをかばって運動することにより、他の筋肉に過度な負担がかかってしまう場合もあります。

さらに、膝以外の部位――たとえば股関節、腰、足首など――に負担が集中することで、他の関節や筋肉に問題が生じることもあります。不適切な動作や姿勢が続くと、二次的な怪我のリスクが高まる可能性があります。

オスグッド病は、膝の脛骨部分の成長板に炎症が起こる疾患です。炎症が長引くことで腫れが悪化し、痛みが強くなることがあります。さらに、炎症が継続することで成長板が損傷を受けるリスクも高まります。

このように、オスグッド病を長期間放置してしまうと、膝の成長板に慢性的なストレスが加わり、骨の構造に影響が出ることも懸念されます。成長板が閉じる前に過度な負担がかかると、骨の成長に影響を与える可能性があり、膝の形状や機能に問題が生じることがあります。

当院の施術方法について

オスグッド病の施術方法とセルフケアのポイント
アイシングによる炎症の緩和
 膝に炎症がある場合には、痛みや腫れをやわらげるためにアイシングを行います。アイスパックや冷湿布を膝にあてることで、痛みの軽減が期待できます。1回あたりの目安は15〜20分程度とされており、運動後や症状が強いときに取り入れるのが効果的です。

ストレッチと手技による筋肉の柔軟性向上と筋力強化
 膝まわり、特に大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)を中心に、ストレッチや手技療法を行い、柔軟性を高めていきます。筋肉が柔らかくなることで、膝への負担を軽減しやすくなります。

 また、筋力をつけることも大切です。膝まわりの筋肉、特に大腿四頭筋を強化することで、膝にかかるストレスを減らすことができます。当院では、「楽トレ」という機器を使った筋力トレーニングモードを用いることで、筋力の向上を目指して施術を行っています。

 さらに、ハムストリングス(太ももの裏側)やふくらはぎなども含め、全体的な筋肉の柔軟性を高めることが重要です。パートナーストレッチや手技療法を通じて、丁寧にアプローチしていきます。

改善していく上でのポイント

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日常生活で気をつけたい膝への負担の軽減方法
膝に負担をかけないことが、オスグッド病の管理においてとても大切になります。

痛みがある場合には、ランニングやジャンプなど、膝に大きな負担がかかる運動や活動を控えることが重要です。無理に運動を続けてしまうと、炎症が悪化し、回復までに時間がかかる可能性があります。

痛みが強い場合は、しっかりと休養を取ることが必要です。痛みが軽減してから、少しずつ活動量を増やしていくことが望ましいとされています。

施術を受けることが難しい期間には、膝の安定性を保つために膝用サポーターやテーピングを使用する方法があります。これにより膝への圧力をやわらげ、動作中の痛みの軽減が期待できます。

また、硬い地面での歩行や走行を行う際には、クッション性の高い靴を選ぶことも膝への負担を抑えるポイントです。

さらに、過剰な体重は膝に余計な負担をかける原因となるため、体重管理も重要です。バランスの取れた食事と、膝に無理のない範囲での適度な運動を心がけることで、膝への負担を軽減することができます。